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2023/09/29
旬の味覚
人気の食材“のどぐろ”の基礎知識
のどぐろってどんなおさかな?
のどぐろは、正式名称を「アカムツ」いい、スズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科に属す魚です。喉のあたりが黒いことから、のどぐろとも呼ばれます。これまで、関東地方では「アカムツ」、日本海側では「のどぐろ」の呼称が定着してきましたが、日本海でよく獲れることから今は全国的にも「のどぐろ」と呼ばれることが多いようです。
のどぐろは、水深200mものところに生息しており、エビ、カニなどの甲殻類、小魚、イカを餌としています。
水深200mは、深海の入り口ともいえる水域で、比較的深い海に暮らす魚といえそうです。
トロなみの脂ののり
のどぐろは「白身の大トロ」とも呼ばれています。その由来は、たっぷりの脂の旨味を楽しめることです。
島根県水産試験場によると、のどぐろの脂質含有量は一般に多く、大きめの個体になると30%を超えるものもあるそうです(「トビウオ通信 号外」より)。この数値は、マグロのトロに匹敵するほどのものです。白身の大トロというのも、決して大げさではないことがわかります。大きいものほど脂の乗りがよく、丸まると太ったのどぐろは最高級魚として取引されます。店頭価格で1尾1万円を超えるものもあるほどで、上質なのどぐろは、焼いても、刺身でも、鍋でも、実に美味しくいただけます。
北陸ではスーパーでも手に入ります
のどぐろは秋から春にかけてが旬ともいわれますが、一年中脂の乗りがよく、美味しくいただけます。特に北陸地方では、9月から底引き網漁が解禁されることもあり、秋から冬にかけて丸まると太ったのどぐろが出回ります。この時期には、近江町市場はもちろんの事、地元のスーパーでものどぐろを見かけることがあります。